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本記事では、インプラント治療を受けるにあたっての年齢制限と、高齢者がインプラント治療を受ける際に起こり得るリスクについて解説しています。
インプラント治療における年齢制限は、下限が18歳以上といわれています。歯科医によっては20歳以上からの治療を推奨しています。18歳以上といわれている理由は、まだ顎の骨が成長段階である可能性があるからです。インプラント治療をしている間に顎の形が変わってしまうと、治療開始時の検査で立てた治療計画が狂ってしまい、見た目が悪くなる、かみ合わせが悪くなるなどのリスクが生じる可能性があります。そのため、顎の成長が完了するとされる18歳以上からの治療を推奨しているのです。
インプラント治療の年齢上限においては、特に設けられていません。しかし、多くの歯科医が80歳までに治療を受けることを推奨しています。理由は、70歳以上になると顎の骨や体がインプラント治療に耐えられない可能性が出てくるからです。年齢上限においては、検査内容で変わってくる可能性があります。
インプラント治療を受けている人の年齢層は、40代以降が多いようです。「平成28年歯科疾患実態調査結果の概要」によると、40代から治療を受ける人が増えはじめ、もっとも多いのが65歳から69歳となっています。
40代までは仕事や子育てが忙しく、口内のメンテナンスに時間を取れないという人が多いです。時間に余裕ができてきたときに、将来のことを考えてインプラント治療に取り組む人も多いでしょう。
高齢者のインプラント治療は、さまざまな原因によって治療を受けられない可能性があります。ひとつは「病気」です。インプラント治療は、骨粗しょう症や高血圧、心臓病、糖尿病などの疾患があると、症状によってはインプラント治療を受けることができません。
次に、「体力が低下している」ことが理由でインプラント治療が受けられない可能性があります。インプラント治療は外科手術になるため、一定の免疫力と体力が必要です。手術に耐えられる体でないとインプラント治療を行うことができません。
インプラント治療は、歯茎を切断して顎の骨を削る手術を行う治療です。若いときは免疫力が高いですが、高齢になると免疫力が下がるため、手術で切断した箇所に細菌が入り込み、感染症を引き起こす可能性があります。
手術と重複していますが、高齢であることからインプラント治療後に定期的なメンテナンスに通えない人も、インプラント治療を受けられない可能性があります。インプラント治療は治療をして終わりではなく、定期的な検診とメンテナンスが必要です。高齢でインプラント治療を受けたあと、さらに年齢を重ねて通院ができないと判断された場合、インプラント治療を勧められない場合があります。
インプラントは外科手術を伴う高い技術が求められる治療です。
歯科医師のスキルの目安になる一つの指標が、
『厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導医』
という資格。
歯科医師に指導できるだけの経験や技術を持ち、常に研鑽を積んでいる医師だけが保有できます。
このサイトでは、厚生労働省認定の臨床研修指導医がいる歯科を、名医がいるクリニックとして定義。
そのうえで、さまざまなインプラントの治療法に対応しているかどうかでクリニックを比較しました。(2019年6月時点)
▼表は横にスクロールすることができます。
ケンデンタル クリニック |
ササキデンタル クリニック |
南外山堀井歯科 |
切らない治療 | 骨を厚く する治療 |
静脈内 鎮静法 |
オールオン4 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
記載なし | 〇 | 記載なし | 記載なし |
記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
※1 治療終了後も定期健診を受けられる方が対象になります。
※このサイトでは、厚生労働省が歯科医師臨床研修施設として認定している歯科を、名医がいるクリニックとして定義しています。