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インプラント治療のメリット・デメリットとは

歯を失ってしまった時の治療方法として、インプラント治療や入れ歯・ブリッジがあげられます。こちらでは、インプラント治療のメリットとデメリットを合わせて紹介していますので、参考にしてください。

インプラント治療のメリット

自分の歯と同じような感覚で噛める

インプラントのメリットのひとつは、「自分の歯と同じような感覚で噛める」ということです。人口歯でありながら土台がしっかりしているインプラントは咀嚼能力に優れ、歯に違和感を感じるような問題に悩まされることがなく、自分の歯を失っても食事を楽しむことができるでしょう。

インプラントを入れた当初こそ違和感を感じるものの、慣れてしまえば天然歯と同じように自然に過ごすことができます。日常での会話においても、違和感なくしっかりと発音することができます。

見た目が自然で美しい

審美性の良さもインプラントの特徴です。差し歯や入れ歯などでも見た目は良く、歯としての機能も一定以上果たしてくれますが、セラミックやジルコニアなどの素材を使用しているインプラントであれば、より天然歯と変わらない見た目と美しさを得ることができるでしょう。

健康面での満足度が高い

噛みやすいインプラントを入れると、健康面での満足度も高めることができます。例えば、よく噛むことで唾液が多く出ることも、健康を高める要素のひとつです。

唾液には様々な効果があり、食べ物と混ざることで消化能力が上がるほか、虫歯菌を抑制したり、発ガン物質などを解毒したりする効果があるとも言われています。

違和感が消えない場合は治療が必要

下記のような違和感がある場合は、治療が必要なこともあるので、定期検査を待たずに医師に相談しましょう。

  • インプラント歯周炎
  • インプラントのネジが緩んでいる
  • 被せ物の高さが合わない

骨が痩せることを防げる

人間は歯を失うと、その下にある顎の骨に適度な負荷がかからなくなり、骨が痩せて細くなってしまいます。そして骨が痩せると、顔の筋肉(表情筋)が縮小して、見た目が老けて見え、容貌が衰えてしまいますが、インプラント治療を行えば、失った歯を代替して顎の骨が細くなるのを防ぐことができます。

周囲にバレにくい

インプラントは目立ちにくいため、周囲にも気づかれにくいというメリットがあります。部分入れ歯のように金具を付ける必要はありませんし、ブリッジもありません。周囲の目を気にしなくてもよいのは大きな魅力です。

金属アレルギーでも治療可能

インプラントでは、材質を選ぶことができるため、金属アレルギーの方でも治療を受けられる可能性が高いです。一般的なインプラントにはチタンが使われていますが、チタンは金属アレルギーを起こさないと言われています。

もちろん念のため、金属アレルギーの方は、あらかじめパッチテストや血液テストでアレルギー反応が起こらないか検査しておいたほうがよいでしょう。

修理しやすい

インプラントのクラウン(被せ物)は、施術後でも修理することができます。また、インプラントの人工根(フィクスチャー)や土台(アバットメント)は、一般的に10年から15年ほどの寿命があり、壊れることがほとんどないため、丁寧に使うことで長持ちしてくれます。

ケアしやすい

インプラントは、天然歯と同じようにケアをするだけで良いため、とても扱いやすいです。フロスや水流タイプの清掃器具を使うとなお良いでしょう。

ただし、定期的なメンテナンスは行う必要があります。

取り外す面倒がない

インプラントは、いちど施術すると、入れ歯のように取り外す必要がありません。そのため、つけ外しの面倒がないこともインプラントの使いやすさのひとつと言えるでしょう。

健康な歯を削らないでいい

インプラントをつける場合でも、周りの健康な歯を削る必要はありません。言い換えれば、残された健康な歯を守ることができます。

インプラント治療のデメリット

治療費が高い

インプラント治療は健康保険が適用できない自由診療です。治療費を全額自己負担しなければならず、保険が効くブリッジや入れ歯と比較して費用は高額になります。従って、治療方法の選択と同様に、費用や支払い方法についても事前に検討しておく必要があるでしょう。

治療期間が長い

インプラント治療はブリッジ・入れ歯に比べて、治療期間が長いことをデメリットだと感じる方も多いのではないでしょうか。インプラント本体を埋め込んでから顎骨と結合するまで、短くて2~3ヵ月程度、長くて6ヵ月程度(※1)を要します。治療期間が長くなると、患者さんの身体的・精神的な負担も大きくなります。

※1 参照元:ストローマン公式サイト インプラント治療の流れ

治療に外科手術が必要になる

インプラント治療では、インプラントを顎の骨に埋め込んで結合させるための外科手術が必要です。麻酔を行うため術中の痛みはありませんが、身体的な負担は大きくなります。そのため、血液疾患や内科的疾患などの持病をお持ちの方は、インプラント治療が受けられないケースがあるため、事前の相談が必要になるでしょう。

インプラント周囲炎・感染症のリスクがある

インプラント治療は、いわば顎の骨に穴を掘ってインプラントを埋め込む外科手術です。処置に伴い痛みや腫れのリスクがあるのはもちろん、周辺組織が歯周病菌に感染して「インプラント周囲炎」を起こすなど、歯周炎・感染症になる可能性もあります。感染症が進行した場合、インプラントが脱落する危険性もあるため、注意が必要です。

治療後しばらくは硬いものを食べられない

インプラントの治療後は、定着までおよそ3ヶ月から半年程度の期間が必要です。必要な期間には個人差がありますが、最初から硬いものを食べるのは困難な方が多いのが実情。インプラントの手術を受ける場合は、定着期間も考えてタイミングを設定するのも良い方法です。

まとめ

インプラント治療にはメリットとデメリットの両方があり、どちらも把握しておく必要があります。そしてメリット・デメリットを含めたインプラントの特徴を正しく理解しておけば、自分に合った治療法や病院を選択することができるでしょう。

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