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本記事では、ワンデイインプラントの概要や、メリット・デメリットについて解説します。
ワンデイインプラントは、総入れ歯を必要としている人や歯を多く失っている人に向けて、4本から6本程度のインプラントをその日のうちに埋入し、当日中に仮の歯を固定する治療法です。
それまでのインプラント治療では、総入れ歯の人はインプラントを10本以上埋め込む必要があると考えられていました。インプラントを埋め込む本数が多いほど手術も大きくなるため、1回で終わらせることが難しく、回数を分けて手術を行う必要があります。
しかし研究が進んだことにより、特殊な技術を用いることで、4〜6本のインプラントを埋め込めば日常生活に必要な12本の歯を支えることができることがわかりました。
即日の手術で連結した12本の歯を支えるためのインプラントを埋め込むことから、「ワンデイインプラント」と呼ばれています。
ワンデイインプラントの大きなメリットは、基本とする治療が1日で完了するという点です。先にも触れていますが、インプラント治療は本数が多くなるため手術を数回に分けて行うことになります。
その分クリニックに通う頻度が増えますし、手術のストレスを受けることになりますが、ワンデイインプラントであれば1日治療が完了すればストレスが軽減されます。虫歯の治療も1回で完了しないことが多いため、1日で基礎的な治療が完了するのは大きなメリットです。
インプラントの手術は口内の状況によって受けられないケースがありますが、ワンデイインプラントはさまざまな口内環境の人に対応している点もメリットのひとつです。
歯周病の人、すでにブリッジを入れている人などもワンデイインプラントを受けられるため、口内環境をよりよい状態に導くことができます。
ワンデイインプラントは通常のインプラント治療よりも本数が少ないことから、治療費を抑えられる可能性があります。
状況によっては通常のインプラントと変わらない場合もありますが、カウンセリング時に相談してみるとよいでしょう。
ワンデイインプラントは技術が普及しはじめて間もないことから、治療を受けられるクリニックが少ないです。
近隣のクリニックではワンデイインプラントを提供していない可能性があるため、通えるエリアに対応しているクリニックがない場合は、デメリットとなります。
インプラント治療は、喫煙をすると免疫力が低下して感染症へのリスクが高くなる可能性があるほか、インプラントと骨がしっかりくっつかない可能性があるなどのリスクがあります。
また、手術後に飲酒をすると血流がよくなり、痛みが起こりやすくなるというリスクも。こうしたインプラントにおけるリスクは、ワンデイインプラントも同様です。
インプラントは外科手術を伴う高い技術が求められる治療です。
歯科医師のスキルの目安になる一つの指標が、
『厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導医』
という資格。
歯科医師に指導できるだけの経験や技術を持ち、常に研鑽を積んでいる医師だけが保有できます。
このサイトでは、厚生労働省認定の臨床研修指導医がいる歯科を、名医がいるクリニックとして定義。
そのうえで、さまざまなインプラントの治療法に対応しているかどうかでクリニックを比較しました。(2019年6月時点)
▼表は横にスクロールすることができます。
ケンデンタル クリニック |
ササキデンタル クリニック |
南外山堀井歯科 |
切らない治療 | 骨を厚く する治療 |
静脈内 鎮静法 |
オールオン4 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
記載なし | 〇 | 記載なし | 記載なし |
記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
※1 治療終了後も定期健診を受けられる方が対象になります。
※このサイトでは、厚生労働省が歯科医師臨床研修施設として認定している歯科を、名医がいるクリニックとして定義しています。