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重度の虫歯や歯の破折で「抜歯」を勧められたとき、インプラントとセラミックのどちらを選ぶべきか迷う方は多いです。判断の軸になるのは歯根の状態です。
当記事では、インプラントとセラミック(差し歯・被せ物)の違いを費用、寿命、メリット・デメリットから徹底解説しています。どちらの治療を受けるべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
セラミック治療とインプラント治療の違いは、歯根の有無が挙げられます。インプラント治療の場合、歯根を失った部位に人工歯根を埋入して治療を行うのに対し、セラミック治療では歯根が残っていないと治療が行えません。 両者の主な違いをまとめましたので、チェックしてみましょう。

| 項目 | インプラント | セラミック(被せ物) |
|---|---|---|
| 治療対象 | 歯の根ごと失った箇所(抜歯した場合) | 歯の根が残っている箇所 |
| 治療内容 | 顎の骨に人工歯根を埋め込む | 残った歯の根を土台にして被せ物をする |
| 費用相場(自費) | 1本30万〜50万円程度 | 1本8万〜18万円程度 |
| 寿命の目安 | 10〜15年以上(メンテナンス次第で半永久) | 10〜20年程度 |
| 治療期間 | 3〜12ヶ月(外科手術あり) | 最短2週間〜1ヶ月程度 |
「抜くしかない」と告げられると、費用や手術への不安から「セラミックで無理にでも残せないか」と考えがちです。
治療の分かれ道は「歯根が使えるかどうか」で決まります。歯根が健全ならセラミックで対応できますが、根元まで損傷が進んでいる場合はセラミックでは支えきれません。無理に残しても短期間で再治療になるケースがあるため、歯根の状態を正確に把握することが第一歩です。
インプラントは、歯根ごと失った箇所にチタン製の人工歯根を顎の骨に埋入し、アバットメントと人工歯を装着する治療です。チタンは骨と結合しやすい生体親和性の高い素材として知られています。
天然歯に近い咀嚼力が得られ、周囲の歯を削らずに済む点が利点です。見た目も自然な仕上がりになります。
一方、外科手術が必要で治療期間は3〜12ヶ月、費用は1本30〜40万円程度の自費診療です。
インプラント治療のメリットは、以下の通りです。
デメリットは、以下の通りです。
10〜15年の累積生存率は上顎で約90%、下顎で約94%と報告されています。定期メンテナンスを続ければ長期使用が見込めますが、ケアを怠るとインプラント周囲炎を招き、脱落につながるおそれがあります。
参照元:【PDF】厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf)
インプラントが向いているのは、残っている健康な歯を長持ちさせたい方や、入れ歯に対して抵抗のある方です。さらに、インプラントなら取り外して手入れをする必要がないため、普段は天然の歯と同じように歯磨きを行うだけでよく、日々のメンテナンスの負担を軽減できます。
また、顎の骨へ埋めてかぶせものを装着するので、歯肉から歯が生えているような見た目になることから、違和感のない仕上がりになります。人前に出る仕事をしている場合、インプラント治療が向いていると言えるでしょう。
歯根が残せる場合、その根を土台にして被せ物(クラウン)を装着する——これがここでお話しするセラミック治療です。金属を使わないため金属アレルギーの方にも対応でき、天然歯に近い透明感を再現できます。
治療期間は最短2週間程度、費用は詰め物4〜8万円・被せ物8〜18万円が目安です。ただし強い力で破折するリスクがあり、歯根の状態が悪ければ無理にセラミックで対応しても長持ちせず、やり直しになるケースもあります。
メリットは、以下の通りです。
デメリットについては、以下をご覧ください。
オールセラミックは透明感に優れ前歯向き、ジルコニアは強度が高く奥歯向きの素材です。部位や噛み合わせに応じて歯科医と相談しながら選択します。
セラミック治療は、虫歯や外傷で歯の一部が失われた場合や、歯の色や形を自然に整えたいときに向いています。また、金属アレルギーが気になる方や、前歯・見た目を重視したい方にも合っている治療法です。
審美性が高く変色しにくいほか、歯ぐきへのなじみやすさもメリットにあがる治療法ですが、強い衝撃で割れてしまうリスクや、治療費が高額になりやすい点を考慮しておきましょう。
また、下の前歯がこすれて先端がすり減っている方や、咬耗(過度な力で歯を噛み合わせることで歯がすり減ること)を指摘されたケースでは、セラミック治療を受けられないことがあります。治療適応になるかどうか、歯科医へ確認するのがおすすめです。
インプラントは1本30〜50万円・寿命10〜15年以上、セラミックは4〜18万円・寿命10〜20年が目安です。初期費用はセラミックが手頃ですが、歯根が不安定なまま選ぶと再治療でトータルコストがかさむ場合もあります。
費用対効果は歯根の状態次第で大きく変わります。インプラントもメンテナンスを怠れば寿命は短くなるため、どちらを選んでも長期的な通院が前提です。
結局、自分にはどちらが合っているのか気になる方もいるでしょう。ここでは、部位や状態による選び方の目安を紹介します。
前歯は目立ちやすい部位のため、歯の根がしっかり残っている場合は透明感に優れたオールセラミックがおすすめです。抜歯が必要な場合はインプラント治療を勧められることがありますが、前歯のインプラントは骨や歯肉の調整が難しいので、技術力の高い歯科医院を選ぶ必要があります。
奥歯は体重くらいの強い力がかかりやすい部位です。そのため、歯根が残っていれば強度の高いジルコニア(セラミックの一種)を被せますが、根が弱い場合は周囲の歯に負担をかけないインプラントが推奨されるケースが多いです。
自己判断ではなく、歯科医の精密検査を受けたうえで相談することが大切です。
A.セラミック自体がダメなわけではありません。
問題なのは、歯根の状態が悪いのに、無理にセラミックの被せ物で対応しようとするケースです。土台が持たずに根が割れてしまい、すぐに再治療(抜歯)になってしまうリスクがあるため、適応をしっかり見極める必要があります。
A.治療法自体が口臭の直接的な原因になるわけではありません。
口臭の主因は、歯肉や舌、補綴物の周囲に停滞したプラークという細菌のかたまりや、食片残渣、唾液量の低下など、口腔内の環境にあります。
「インプラントだから臭う」わけではなく、清掃やメンテナンスが不足して細菌増殖を起こしやすい状態が口臭につながります。
歯磨きなどケアが不十分だと汚れが溜まりやすく、歯周病やインプラント周囲炎を引き起こし口臭が強くなる可能性があるため、毎日のケアと定期的なクリーニングが重要です。
A.歯科医院や使用するメーカー、必要な処置(骨の造成など)によって異なりますが、30万〜50万円は一般的な相場の範囲内です。
極端に安い場合は、検査費用や被せ物の費用が別であったり、保証がついていないケースもあるため、総額と治療内容をしっかり確認することをおすすめします。
インプラントとセラミックの違いは「歯根を新たに作るか、残った歯根を活かすか」です。歯根が健全ならセラミック、失っているならインプラントを検討する——これが基本の判断軸となります。
放置すると症状が進行し選択肢が狭まるため、まずは歯科医に相談してご自身の歯根の状態を知ることからはじめてみてください。
以下のページでは、インプラントに関する基本的な知識をまとめていますので、こちらもあわせてご覧ください。
インプラントは外科手術を伴う高い技術が求められる治療です。
歯科医師のスキルの目安になる一つの指標が、
『厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導医』
という資格。
歯科医師に指導できるだけの経験や技術を持ち、常に研鑽を積んでいる医師だけが保有できます。
このサイトでは、厚生労働省認定の臨床研修指導医がいる歯科を、名医がいるクリニックとして定義。
そのうえで、さまざまなインプラントの治療法に対応しているかどうかでクリニックを比較しました。(2019年6月時点)
▼表は横にスクロールすることができます。
| ケンデンタル クリニック |
| ササキデンタル クリニック |
| 南外山堀井歯科 |
| 切らない治療 | 骨を厚く する治療 |
静脈内 鎮静法 |
オールオン4 |
| 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 記載なし | 〇 | 記載なし | 記載なし |
| 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
※1 治療終了後も定期健診を受けられる方が対象になります。
※このサイトでは、厚生労働省が歯科医師臨床研修施設として認定している歯科を、名医がいるクリニックとして定義しています。