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インプラント治療とは、歯を失った部位に人工歯を埋入させる手術のことです。こちらでは、インプラントの構造や仕組み、手術費用について詳しく紹介します。
インプラントは、大きく3つのパーツにより構成されています。まず、歯根としてインプラントの土台の役割を果たすインプラント体・フィクスチャー(人口歯根)。次にフィクスチャーと上部構造をつなぐ連結の役割を担うアパットメント(支台装置)。そして、フィクスチャーの上に取り付ける人口歯(上部構造)です。
土台のフィクスチャー、連結部分のアパットメント、上部構造の人口歯。インプラントは、この3つのパーツで成り立ちます。また、人工歯の素材には、ジルコニアやセラミックなど金属を使わないものと、金属を使うものがあります。
インプラント治療の痛みは、手術中と手術後に分けて考える必要があります。手術中には、歯肉の切開や骨を削る処置が必要になりますが、局所麻酔を行うため、患者が痛みを感じることは基本的にありません。ただし、麻酔の効き方に個人差があり、手術中に麻酔が切れてしまう可能性もあります。その場合は麻酔の追加投与により対応します。
インプラントの手術後は、2~4日間程度、腫れを伴う痛みが起きる可能性があるでしょう。これは抜歯後の痛みに似ていますが、病院で処方される痛み止めを飲めば、痛みは落ち着いてきます。
インプラント自体は素材が丈夫にできており、腐食することも虫歯になることもありません。ただし、歯周病によりインプラントの周りの骨が溶けてしまった場合、それによってインプラント本体がぐらついたり脱落してしまったりする可能性があります。
こうしたリスクを加味した場合、インプラントの寿命は一般的に10年の生存率が90%以上だといわれているようです(ストローマンインプラントの場合※1)。入れ歯の寿命が平均5年、ブリッジは8~9年といわれていますので、それと比べるとインプラントの寿命は長いといえるでしょう。インプラントの寿命は、歯周病予防によるメンテナンスを行うことにより延ばし、長持ちさせることができます。
※1:参照元:ストローマン公式サイト インプラントの寿命~健康な口腔環境を保つ
インプラント治療は、健康保険が適用されない、治療費が全額自己負担になる自由診療です。従って、かかる費用は歯科医院によって異なります。治療法や使用する素材によっても変わりますが、費用相場の大体の目安は1本あたり30万~50万円(※2)です。
インプラントを埋入する箇所が多くなれば、さらに費用は上がっていきます。また、インプラントを埋入するための顎の骨の厚さが足りず、人工的に厚みを増す処置を行う場合は、インプラント治療とは別の治療費用が必要になるため、事前に相談しておくと良いでしょう。
インプラントは外科手術を伴う高い技術が求められる治療です。
歯科医師のスキルの目安になる一つの指標が、
『厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導医』
という資格。
歯科医師に指導できるだけの経験や技術を持ち、常に研鑽を積んでいる医師だけが保有できます。
このサイトでは、厚生労働省認定の臨床研修指導医がいる歯科を、名医がいるクリニックとして定義。
そのうえで、さまざまなインプラントの治療法に対応しているかどうかでクリニックを比較しました。(2019年6月時点)
▼表は横にスクロールすることができます。
ケンデンタル クリニック |
ササキデンタル クリニック |
南外山堀井歯科 |
切らない治療 | 骨を厚く する治療 |
静脈内 鎮静法 |
オールオン4 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
記載なし | 〇 | 記載なし | 記載なし |
記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
※1 治療終了後も定期健診を受けられる方が対象になります。
※このサイトでは、厚生労働省が歯科医師臨床研修施設として認定している歯科を、名医がいるクリニックとして定義しています。