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このページでは、インプラントの起源から今日に至るまでの歴史を紹介していくぞよ。「先端的な歯科治療」というイメージの強いインプラントじゃが、過去の歴史を紐解いてみると、実は長い足跡を辿って来たことがわかるんじゃ。
インプラント治療を検討中の人はぜひこの機会に「知られざるインプラントの歴史」に触れてみてはいかがじゃろう。
インプラントは現代で発明された最先端の歯科治療というイメージですが、その歴史は意外にも長く、起源は古代にまでさかのぼることができます。例えば、ヨーロッパにおいては、紀元2~3世紀の古代ローマ時代の人骨の上顎骨に鉄製のインプラントが埋め込まれていました。
また、中南米でも紀元7世紀のものと思われる女性の下顎骨から、貝殻製のインプラントの埋設跡が発見されています。このようにインプラントには古くから治療に対する需要があり、開発と実験の試みがなされていたのです。
日本では、本格的なインプラント治療の始まりはごく最近になりますが、その前身となる「入れ歯」の使用に関しては、早くも中世の頃には行われていたことがわかっています。1538年に死亡した尼僧の所有物の中から、黄楊の木を材料にした入れ歯が見つかっており、これが日本最古の入れ歯です。色や形状は現在のものとは異なり、真っ黒の状態で発見されました。
インプラントが医療として本格化するのは、19世紀に入ってからです。この時期はインプラント治療の黎明期と位置づけられており、19~20世紀の間は現在のようなチタンやセラミックではなく、金、ステンレス、コバルト・クロムなどの素材を使用してインプラント治療が行われました。
そして1952年、北欧スウェーデンの医師、ペル・イングヴァール・ブローネマルク教授がチタンと骨を結合できることを発見。インプラント治療の進化を加速させます。さらに1965年にはついに同教授がチタン製のインプラントを開発し、世界に先駆けてチタンを使用したインプラント治療の臨床応用を成功させました。
1972年にはインプラントメーカーのストローマンインプラントが「ITIインプラント」を開発。1978年には日本の川原春幸教授(大阪歯科大学)がセラミックを使用したインプラントを開発し、インプラント素材の開発競争は激化していきます。
1982年に開かれたロンドン会議においては「予後15年の症例が報告」され、インプラント治療の安全性と耐久性が世界的に広く認められました。この1982年のロンドン会議をきっかけにインプラントは歯科治療としての市民権を勝ち取り、その後、北米を皮切りに世界的に普及していくことになります。
現代における本格的なインプラント治療を最初に受けた患者は、先天性歯牙欠損に悩むヨスタ・ラーソンという34歳の男性でした。彼は上下顎にインプラントを埋設する施術を受けましたが、驚くべきことにそのインプラントは40年近く機能を保ち続けたことがわかっています。
20世紀末までに世界的に普及が進んだインプラント治療は、現在もなお進化の真っ最中。インプラント体の材料や形状についてはあらゆる素材が日進月歩で研究・開発されています。人口歯の種類もジルコニアセラミック・オールセラミック・ハイブリッドセラミック・フルジルコニアセラミック・メタルボンドと、選択の幅が大きく広がりました。
インプラント治療における世界規模でのカンファレンスも定期的に開催されており、各国の歯科医師や研究者達が治療技術や最新情報を共有化しつつネットワークを拡大しています。インプラントは今後も技術の進歩と治療の普及が進んでいき、着実に発展しながら歴史を積み重ねていくことになるでしょう。
インプラントは外科手術を伴う高い技術が求められる治療です。
歯科医師のスキルの目安になる一つの指標が、
『厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導医』
という資格。
歯科医師に指導できるだけの経験や技術を持ち、常に研鑽を積んでいる医師だけが保有できます。
このサイトでは、厚生労働省認定の臨床研修指導医がいる歯科を、名医がいるクリニックとして定義。
そのうえで、さまざまなインプラントの治療法に対応しているかどうかでクリニックを比較しました。(2019年6月時点)
▼表は横にスクロールすることができます。
ケンデンタル クリニック |
ササキデンタル クリニック |
南外山堀井歯科 |
切らない治療 | 骨を厚く する治療 |
静脈内 鎮静法 |
オールオン4 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
記載なし | 〇 | 記載なし | 記載なし |
記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
※1 治療終了後も定期健診を受けられる方が対象になります。
※このサイトでは、厚生労働省が歯科医師臨床研修施設として認定している歯科を、名医がいるクリニックとして定義しています。