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ここでは、インプラントの寿命について述べていくぞよ。残念ながら、インプラントは施術したら未来永劫大丈夫なものではないんじゃ。しかし、ケアやメンテナンスをしっかり行えば、寿命を伸ばすことはできるんじゃよ。
インプラントの寿命に関する興味深いデータとして、2018年にインプラントを施術してから20年経過した人を対象に実施したアンケートがあります。それによると、「特に問題ない」としている人が77.57%にのぼっているとのこと。実に8割近くが、20年インプラントが保たれているということになります。一方で、歯茎の腫れなどのトラブルや、インプラントの一部除去、あるいは全部除去をしたというケースも報告されています。
つまり、本サイトで繰り返し述べています通り、インプラントは施術後にキチンとしたケアや定期的なメンテナンスを行えば、20年以上の寿命が期待できるということです。同時に、それらを怠ると、20年を待たずしてトラブルや一部除去、全除去という事態となってしまうことも、また事実であることがうかがえます。
参照元:日本口腔インプラント学会 第31巻 2号(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/31/2/31_170/_pdf/-char/ja)
同アンケートではもうひとつ興味深いデータが示されています。これからインプラントを受けようとしている方が不安に思うことの第1位は、「後遺症」で27%にのぼるそうです。これは失敗例を恣意的に強調して取り上げるマスコミ報道の影響があるとしながらも、施術前の説明や後遺症のリスクなどを、しっかりと説明する「インフォームドコンセント」が、より高いレベルで求められるとされています。このことからも、クリニック選びの際は、医師による説明がキチンと行われるかどうかも、大きな判断基準にすべきと言えます。
参照元:日本口腔インプラント学会 第31巻 2号(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/31/2/31_170/_pdf/-char/ja)
インプラントにはすべてのメーカーやクリニックではないものの、保証が付帯しているケースもあります。例えば、ノーベルバイオケア社では、自社が手がけるインプラント製品に保証を設けています。また、ガイドデントというインプラント保証会社もあり、同社が認定したクリニックで施術を受けると保証が適用されるといった場合もあります。そうした点も、ぜひチェックしておくべきです。
これも繰り返し述べています通り、インプラントは施術したら終わりではなく、適切なケアとメンテナンスが不可欠です。逆に、これらを怠ると、副作用が発生するリスクが高まり、ひいてはインプラントの寿命を縮めてしまうことにつながるのです。
なかでも注意しなければならないのが、インプラント周囲の粘膜に炎症が起こる「インプラント周囲粘膜炎」、そしてそれが進行するとインプラントを支える骨が溶ける「インプラント周囲炎」を発症してしまうことです。その原因は、虫歯と同じ歯垢(に含まれる細菌)です。
つまりインプラントは施術後も、日々の歯磨きをキチンと行い、また異常がないか、定期的に検査を受けることが重要なのです。加えて、インプラント周囲の粘膜が腫れたり、血や膿などが出る場合、「インプラント周囲炎」の可能性があります。直ちに、担当医師の診断を受けるようにしてください。
インプラントは外科手術を伴う高い技術が求められる治療です。
歯科医師のスキルの目安になる一つの指標が、
『厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導医』
という資格。
歯科医師に指導できるだけの経験や技術を持ち、常に研鑽を積んでいる医師だけが保有できます。
このサイトでは、厚生労働省認定の臨床研修指導医がいる歯科を、名医がいるクリニックとして定義。
そのうえで、さまざまなインプラントの治療法に対応しているかどうかでクリニックを比較しました。(2019年6月時点)
▼表は横にスクロールすることができます。
ケンデンタル クリニック |
ササキデンタル クリニック |
南外山堀井歯科 |
切らない治療 | 骨を厚く する治療 |
静脈内 鎮静法 |
オールオン4 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
記載なし | 〇 | 記載なし | 記載なし |
記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
※1 治療終了後も定期健診を受けられる方が対象になります。
※このサイトでは、厚生労働省が歯科医師臨床研修施設として認定している歯科を、名医がいるクリニックとして定義しています。