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ここではインプラントの専門医選びについて、ポイントや注意すべき点を紹介していくぞよ。率直に言えば、インプラントというのは一般の歯科医とはまた違った技量というものが求められるんじゃ。その点はしっかり踏まえておくんじゃぞ。
そもそも歯科医師というものは、出身の歯科大学や縁のある学会などに所属していることが多いものです。そしてインプラント治療や関連科目を研究している学会に所属し、かつ学会から認定あるいは資格を有してしる歯科医であれば、患者の立場からすれば大きな安心材料と言えるでしょう。そんな判断基準となる、主な学会は以下の通りです。
その名の通り、日本国内におけるインプラント治療の権威であり、専門的技能を有する歯科医師の養成を図っています。資格として「口腔インプラント専門医」を設定しているだけでなく、「口腔インプラント指導医」、さらには「インプラント専門歯科衛生士」と「インプラント専門歯科技工士」の認定も行っています。
ヨーロッパにて最大最古の歴史を持つドイツ口腔インプラント学会(DGZI)の日本支部という位置づけで、ドイツ本国で4,000名、全世界に12,000名以上の会員を有しているそうです。(2021年12月現在)※1「Oral Implantology Specialist」と「Expert Implantology」という専門医認定があるとのこと。
※1 参照元:国際口腔インプラント学会日本支部公式HP(http://kokusai-implant.jp/aboutus.html)
その名称のとおり、日本人にもアメリカの最高学府として知られているハーバード大学の歯学部によって行われているインプラントコースがあり、インプラント技術、審美的な前歯部のインプラント技術などが学べるとのこと。日本人歯科医でコース終了者も多いとか。
インプラント治療とも関係性が深い、咬合=噛み合わせに関わる専門医師の集まりです。顎咬合学と関連する分野の研究を日夜研鑽しており、歯科医学の向上を目的としているとのこと。認定医師制度も設けられているそうです。
こちらは、いわゆる出っ歯や受け口、乱ぐい歯などの歯並びの問題を研究している学会になります。その治療方法のひとつとして、インプラントを用いるケースも増えてきており、交流も盛んになっているのだそうです。もちろん認定医・専門医制度が設けられています。
インプラント治療自体は、歯科医師免許があれば提供できる治療法です。ただ「誰でもできる」のと「完成度が高い」「安全性」という点で結果が違います。インプラントはあご骨にチタンの人工歯根を埋める外科手術が必要で、あご骨には骨以外に神経や血管があるため、治療にあたり高いスキルが要求されます。
インプラント治療ができるとしても、未熟な医師だと血管や神経を傷つけるリスクは高くなります。後遺症や日常生活で支障が出れば、インプラントは大失敗です。悲劇的な結末を回避するためにも、歯科医師には一般歯科以上の専門的な知識と経験を求めたいところです。
感染症を避けるための外科処置、日常的な噛むという動作で壊れないしっかりとした土台作りもインプラントでも必要な治療。知識や経験が必要で、インプラントを深く理解しないと対応できません。そのため、学会では認定医や指導医といった認定資格を設け、医師のレベル向上に努めているのです。
繰り返しになりますが、インプラントは非常に高い専門知識と技術が必要になるため、学会からの認定や資格を受けているドクターというのは、大きな判断基準になります。加えて、上記で噛み合わせや矯正の学会を紹介しているのは、歯の構造についても熟知している歯科医師が行うのが望ましいからです。もちろん、学会の認定を受けていない歯科医師はダメとは言い切れませんが、一般人にとっては、この点が、一番判断しやすいポイントなのです。
もうひとつ、患者にとって大きな判断要素となるのが、この資格です。簡単に言えば、開院しているクリニックで、後進の歯科医師に対する研修を行える設備が整えられていることと、研修を行える資格を持っているかということになります。まさに、歯科医師の中でも、かなりの上位者と言ってよいでしょう。
歯科医師が診療能力を高めるための施設が、歯科医師臨床研修施設と言われるのものです。平成18年4月、歯科医師法の改正法が施工されて歯科医師臨床研修は必修化されています。
研修施設には技術力だけでなく指導力に長けた指導歯科医が必要です。そのため、臨床研修制度の指導医は臨床研修指導法やカリキュラムの立案に関する講習会を受講しています。厚生労働省が定める歯科医師臨床研修に係る指導歯科医講習会開催指針に基づいて実施され、履修することにより高い技術力や判断力などを培っているのです。
インプラントは外科手術を伴う高い技術が求められる治療です。
歯科医師のスキルの目安になる一つの指標が、
『厚生労働省認定歯科医師 臨床研修指導医』
という資格。
歯科医師に指導できるだけの経験や技術を持ち、常に研鑽を積んでいる医師だけが保有できます。
このサイトでは、厚生労働省認定の臨床研修指導医がいる歯科を、名医がいるクリニックとして定義。
そのうえで、あらゆるインプラントの治療法に対応しているかどうかでクリニックを比較しました。
▼表は横にスクロールすることができます。
ケンデンタル クリニック |
ササキデンタル クリニック |
南外山堀井歯科 |
切らない治療 | 骨を厚く する治療 |
静脈内 鎮静法 |
オールオン4 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
記載なし | 〇 | 記載なし | 記載なし |
記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
※1 治療終了後も定期健診を受けられる方が対象になります。
※このサイトでは、厚生労働省が歯科医師臨床研修施設として認定している歯科を、名医がいるクリニックとして定義しています。